北極星

オタクが好きなように綴っていくブログ。ゲーム感想多め。

金色のコルダ3 AnotherSky feat.横浜天音 冥加感想

コルダ3の時点で、冥加は私の中でのお笑い担当だった。恐らく誰もが彼のことを厨二病と診断する中で、私も例外なく今作での彼の活躍を楽しみにしていた。大船に乗ったつもりで期待に胸を膨らませていた。それなのにこんな事になるなんて…。

結論

すんごいときめいた。

 

以下、感想です。 ※ネタバレ有(コルダ3含む)

 

★冥加 玲士

いやーびっくりした。まさか彼にときめくなんて自分でも信じられない。でもお笑い要員と認識してた分、カウンターが物凄かった。完全に油断してた。もうめっちゃ好きなんだけど!

ももたは基本入り込むタイプなので、相手の呼び方も無意識に主人公と同じになる。○○部長、△△さんとか。ただ彼に関しては一貫して冥加呼びだった。お笑い担当だったから(しつこい)。でももう呼べない。敬意を表して冥加部長と呼ばせて貰おうと思う。

正直最初の出会いは、例の変な制服で登場して、帝王的なものに成り切ってるいつもの冥加部長だったから、こっちとしてもお帰りー!となったよね。やっぱ君はこうじゃなきゃ。まだ厨二病治ってないですね!良かった!!って思ってた。その内響也の転校騒動と氷渡くんの首切り未遂で、彼への想いは一瞬憎しみに変わるし、結局厨二病は最後まで完治はしていないんだけど、それを上回る胸きゅんをくれました。

彼との因縁は7年前のコンクール。こちらの失言により彼の尊厳を深く傷つけてしまうのだけど、それに関してこちらは全く覚えていなかったという切ない状況から始まる。ただ、こちらのヴァイオリンの不調もその件が根本にあるので、忘れてたというより無意識に封印していた感じですね。そもそもそこまで根に持たれる事なのかという気もするけれど。確かに失礼だったけど、まだ子供だしそっちの状況なんて知らんしで、善意で言ったつもりの言葉にそんな切れられたらこっちもトラウマになるわ…。そんな前提があるので、前半は徐々にお互いを知って打ち解けていくイベント多し。コルダ3の時は他校かつ嫌われていたため、個人的に一番絡みが無かった気がするけど、今作では少しずつ距離を詰めていけました。というか、正確にはこちらに彼を理解する時間が貰えた感が強い。3の時も今と変わらず貶めてきて、でも私のことめちゃめちゃ好きやないかいっていうのは充分伝わってた。ただあの薄い絡みの中でそのテンションでこられてもね、こっちがそこまで高められないというか、悪い奴ではないんだけど…で終わってた。その分、厨二病部分だけに目がいって面白い奴ポジションだったんだけど。今作の彼は一味違う!帰りに車で送って貰ったり秘書代行したりして関わっていく内に、やっと彼自身の良い所も見えてきた感じ。それでいて函館旅行の時とか厨二感はしっかり残して笑わせてくれるし、絶妙なバランスが取れてたと思う。プレイヤーの客観的な視点では悪い奴ではない事は分かってたけど、実際の主人公の視点でもようやく理解出来る存在になったというか。何だかんだ言ってもちゃんと会話してくれたり冗談言ったりするのが、あんな態度取っても嫌ってないって(本人は不本意でも)主人公に伝わる感じが良かった。まじで3の時は主人公からしたら訳分からん奴だったと思う。

珠玉ルートは、冥加部長の秘書代行をする事でどんどん距離が縮まっていく2人。最初は受け入れてくれなかった秘書代行も、課題曲を完璧に弾きこなしたら認めてくれました。船上パーティーなんかはもはや告白してるよね、って感じときめいた。食べ方教えてくれる冥加部長かわいい。そしてそれをパクっといった時の反応が笑えた。あぁー微笑ましい。お昼を一緒に食べる時に律儀に毎回くれるビーズも(いらんけど笑)どんどん集まってブレスレットになるのも感慨深かった。後は、7年前の部長の言葉を覚えていて、ちゃんとこちらにも影響を与えていたんだよっていうのも伝えられて良かった。

そんなこんなで徐々に認められてきた中、天音学園でクーデター勃発。正確には政権奪回?になるのか。追い出されていたアレクセイが御影さんを使って理事長の座に返り咲きます。ここは何だか御影さんが切なかった。彼女、アレクセイの事好きなんだよね。でも眼中にないのもわかってる。彼は音楽しか興味がなくてそのためには何でも出来て、それが残酷な事だとも思わない人。でも終盤はほんの少しだけ人間っぽい所も見えたりしたから、いつか御影さんの想いも報われるといいなと思った。そして、メンバーの為に土下座する冥加部長!あんた…変わったね…!涙  ちなみに日本式土下座かと思ってびびったけど、いわゆる西洋の跪き?的な感じで安心した。

理事長の座を奪われても、まだチャンスはある、まずはファイナルで優勝して、他の役員を味方につけて返り咲くぞ的な感じで、今までより一致団結して臨みます。その過程で冥加部長と少し改まって話す機会があるんですが。それがもうまじでキュンキュン…!いつもの口調と違って少し優しくなって、もう一度あの頃のヴァイオリンを聴きたいと言ってくれる。いやーほんとギャップ萌えでした。

告白シーンも良かった。コンクール後に自分の想いを再確認して、今の感情だと何を話していいかわからないっていうね!何なの君!そして「自分の想いは叶わない事は分かってる、だけど叶わない願いに振り回されるのには慣れている」って!!もう…もうね…何か彼の今までの人生とかそういう部分もひっくるめてぐっとくるものがあったよね!!そんなこと言われたら断れないまじで。

逆注目は普段より更に人間らしい冥加部長でときめいた。珠玉より日常感が多くて癒される。やっと終わると思った仕事が追加された時に、「あぁ…ヴァイオリンが弾きたい…」って疲れた声で言ったり、他の部員にパシられて押し付けられた所を手伝ってくれたり、本当に君冥加部長?もう最初の頃とは別人や…。ギャップ萌えで転がる。

ただ冥加部長がここで終わる訳もなく、再度地雷を踏むももた。ニアと行ったケーキバイキングで冥加部長の話をしていたら、まさかの側で聞かれており激切れされます。いや、確かに話したけど悪口じゃないし。こっちの気持ちとしては、そんな怒らなくてもいいじゃないか(;ω;)って感じ。でも彼にとっては大事な事なんだよね。ニアのやつ余計なこと聞きやがって!心が凍りつくとはこの事ですね。そしてその後の御影さんの言葉流石に大人だなあと思った。確実に私より若いけど。

そしてここからが怒涛の展開。理事長室で一旦和解した後、オーディオからある曲が流れます。それがあの「ソルヴェイグの歌」なんですねー。彼にとっては辛いを通り越してトラウマレベルの曲。案の定その曲を聴いた彼は、を気を失い、目を覚ました時はまさかの記・憶・喪失!爆笑 いやすごい。そうくるか!と思った。今度はこっちが覚えられていない状態に。そしてあの手この手を尽くすものの中々思い出してくれない部長。記憶喪失になる前に丁寧な日常のイベントが描かれていたのはこの為だったのか。その後、こちらが絡みに行く度に、思い出して欲しければもっと来い的な発言を多々する様に。あれっ?と思いはじめた頃に、種明かしが。何と途中から既に思い出していたそうな。ただ追いかけられるのが心地よくて隠していた冥加部長。お前、いつからそんなテクニックが使えるようになったんだ…!!そして、「もう少しこのままでも良かったが、もう俺が耐えられなかった」なんて事を言ってくれるんですよ!!お前、いつから(略)

結局記憶を取り戻して良かったね、となるんですが、地味に素晴らしいのは周囲の反応。冥加部長の記憶が戻った後、みんなに話しかけると良かったね的な事を言ってくれるんですが、好感度の高さによってセリフ少しが変わるんです。天宮先輩のセリフなんてめっちゃきゅんきゅんしたからおススメ。ももたそういうの大好きで、ASシリーズではちょくちょくそういうヤキモチ的なのがあってときめいた。

そして最後はあのトラウマの曲も、嫌な思い出だけではないんだ、と克服してハッピーエンド。

いやー本当に彼のルートは良かった。想像の斜め上を超えた。おまけのスペシャルも良かったし、冥加部長が素直に優しくしてくれるだけでこれだけときめくって今までどんなんだったんだ。というか、私、4はまだ未経験(購入済)なんだけど、あくまでもこれはアナザーストーリーなんですよね。また3から継続の訳わからん厨二病スタートだったらどうしよ…笑

とりあえず彼の好感度爆上がりで愛が止まらない。