北極星

オタクが好きなように綴っていくブログ。ゲーム感想多め。

金色のコルダ3 AnotherSky feat.横浜天音 氷渡感想

ASシリーズでの初攻略対象。3では七海君をいじめ倒したり、(ほぼ)犯罪に手を染め、結果私と冥加部長の絆を深めさせる噛ませ犬的な役割の彼でしたが、3のスペシャルで好感度急上昇。今作での活躍を楽しみにしてました。

 

以下、感想です。 ※ネタバレ有!

 

★氷渡 貴史

見た目からして明らかに個性的。パンクなオーラを纏いつつ、実はチェロ担当。そこはロックじゃないんかい、と思いつつも横浜天音では冥加部長・天宮先輩に続く実力者です。

今回彼が攻略対象となり、彼のポジションが明確に確立された。おめでとう、冥加部長の後継者。いやー良かった。冥加部長が途中から思いの外まともな人になってしまったのでね、笑いが足りなかった。期待してただけに、少し寂しかった。でも、部長はちゃんと後任を育てていたんだね!

彼は3の時は登場回数も少なく、嫌な面しか見えず、根は悪い子ではないんだろうな、程度で終わっていた。あの見た目から充分面白キャラという推察できるものの、ただの個性派パンク野郎という可能性も捨てきれない。だからこそ、ももたの予想を上回る厨二病に設定した製作者に拍手喝采

何かもう自分が冥加部長と天宮さんのアンサンブルに加わっている事が誇らしくて堪らない所とか、実力が全てだとか言って威張り散らしてる所とか、それでいてクラスで友達にいなくて美術の課題でぼっちになりそうな所とか、もうほんとに、可愛くて仕方ない。

攻略前は確かにイラついた。響也の転校騒動もあったし、好感度上げないままだとこっそり練習してるイベントとかも起きないから、ただの嫌な奴にしか思えないんだけど、いざ攻略してみると許しちゃうよね。微笑ましすぎる。

そしてああ見えて以外と常識人。実は面倒見が良かったり、ものすごく一般的な感覚を持っている所もグッド。函館旅行で天宮さんにお昼をご馳走になる時→「人に奢って貰う時って高いもの頼めないよな…だからといって一番安いものを頼むのも失礼な気がするし……俺もわかめうどんで」って可愛すぎないか。

彼は確かに天音学園では実力者で、アンサンブルメンバーとして色々偉そうなんだけど、実は自分は天才ではないという事をちゃんと自覚してる。誰よりも早朝から来て練習していて、それを偶々見ていただけなのに、物凄い勢いで「普段威張っている癖にこんな必死で練習していて俺のことザコだと思っただろ!」的な発言で絡まれて、そこで初めて彼の真意を知る。どんなに頑張っても冥加部長や天宮さんの様にはなれないのは知っていて、それでもついていくために必死で練習する。憧れの人たちと一緒に舞台に立つ喜びを知ってしまったから。もうその想いがすんごい切なくて、凡人のももたは感情移入しまくりだった。あんなに苛めてる七海くんにだって才能があるってわかってて、いつか自分は抜かされるっていう恐怖もあるのに、でも練習するしかない。天音じゃなけりゃ彼だってかなりの実力者だし、もっと伸び伸びと楽しく弾けると思うんだけど、天音じゃなきゃだめなんだよね(;ω;)

だからこそ東日本大会で結果を出せなかった彼が可哀想で可哀想で。氷渡くん探しに行くときに、きゃっきゃしてる至誠館みたら益々辛かった。いや、至誠館も真面目にやっとるけども…。自分の限界を認めたくないけど嫌でも突きつけられて、努力が報われる世界ではない事も分かっているけどまだ信じたくて、いつもと違う弱ってる氷渡くん見てると本当にうあぁぁぁぁってなった(語彙力)

そして東日本大会に進んでも、誰も嬉しそうじゃないですねっていう七海くんの言葉が非常に心に刺さった。ほんとね、冥加部長も天宮さんも既にプロだから、ぶっちゃけ学生の大会とかどうでもいいだろうし、団結?何それ美味しいの?的な感じというか優勝して当たり前の世界なんですね。いや、本当技術だけでいったらぶっちぎりで天音が一番と思うし、ああいう超個人主義というか能力全て!絶対王者!みたいな学校も嫌いじゃないしむしろ大好物なんだけど!それは皆が自信に満ち溢れた天才だからいいのであってね。何だか彼が憧れて憧れて本当に大切に思ってる場所が、冥加部長や天宮さんにとっては何の感情もないっていう温度差が非常に辛かった。

メンバー外されそうになって、冥加部長に縋ってそれでも首切り宣言されてもう息が苦しかったよ…。可愛さ余って憎さ100倍であらぬ方向へ進みそうになる彼ですが、今作は道を誤らず無事メンバーへ復帰する事が出来ました。良かった…!

そしてここから彼の本領が発揮。氷渡語録作りたい。彼のメンバー復帰に一役買ったももたにフォーリンラブ(…)してくれた彼の言葉の数々に心の底から笑わせてもらった。まじで。

氷渡くん、あれ以来、こちらが笑いかけると厨二病が発動してしまう事が増える。

「ああ…まるで女神だ…(略)…あなたこそが絶望の闇に堕ちんとする俺をその手で救ってくださった…なぜ俺はあなたの慈悲に報いるだけの力を持たないのだろう」←どうやらパラレルワールドの氷渡くんが体を乗っ取って喋り出した模様。

他にも突然七海くんに

氷「あいつのこと…女神だと感じた事はねぇか?」七「はい!?」氷「あいつに微笑みかけられると心臓が勝手に高鳴り始める…そんな瞬間はないか?」七「え?え?それってつまり…」氷「あるのかないのか!俺の質問にだけ答えろ!」七「す、すいません!」っていうやりとり爆笑。妄想癖のある七海くんですら混乱してるよ!笑 でもちゃんと答えてくれる七海くんほんといい子!あんなに虐めていた七海くんに今まさに恥晒してる事に気づいて!そこから始まる冥加部長と氷渡くんの首切りシーンの回想(氷渡vision)も爆笑!!君、あんな切羽詰まってた時そんな風に見えてたんかい!

もー本当可愛い。一人でこの症状に悩んで「同級生が女神に見える…そんな症状どこのサイト見ても載ってねぇし…」って。そりゃ載ってねぇよ!!でもちゃんとネットで調べちゃう所も好き(* ´∀`*)

それでいて自分の想いにようやく気づいた(遅い)氷渡くんの告白も素敵。今まで散々笑わせてくれた癖に、告白シーンはすごく優しくて、緊張してるのにちゃんと想いが伝わってきて萌え転がった。EDも告白の返事に対して、「聞くの、怖すぎるだろ。ごめんなさいなんて言われたら普通の顔でいられるかわからない」とかびびりまくってます。割りと細かく分岐があるけれど、私のお気に入りは以下。

氷渡はなかったことにしようとしている

→待てと言うなら待つが…

氷渡への返事は

→察してほしい

これ最強にときめいた。「お前がもし俺のこと、嫌いじゃないならそれでいい」「好きになってもらうようにするから  絶対に大切にして後悔なんてさせない」って!!!!こんな告白してくれた人いた?泣  こんな風に言われたら絶対断れない。今までいろんな人に愛してるとか俺のものになれよとか散々言われてきた(@ゲーム限定)けど、この控えめだけど想いがまっすぐ伝わってくる告白は本当に氷渡くんらしくて良かった。

その他にも、

・自分のお弁当があるのに「世界の食料事情を思うと無駄にできねぇって考えただけだ」と作ってきてしまったお弁当を食べてくれる。

・進路希望を進路絶望と上手い事言ったのち、「お前…今、俺のこと馬鹿なのかなって思わなかったか!?」と絡んでくる。それでいて天音に入るのに無理させたからこれ以上親に迷惑かけるのも…といってこちらを不意打ちでほろりとさせる。

・リコーダーが上手すぎて小4の頃「神笛絶奏のタカ」と呼ばれていた過去がある(そしてそれを少年に自慢する)

等々、素敵な面白ポイントが沢山あり、彼の本当の魅力を理解するにはプレイするのが一番だと思う。登場当初の嫌な奴、から180度見方が変わります。

とりあえず、彼と付き合えば絶対幸せにしてくれるのは間違いないと思う。