北極星

オタクが好きなように綴っていくブログ。ゲーム感想多め。

金色のコルダ3 AnotherSky feat.函館天音 ソラ ニア感想

トーノの衝撃から若干立ち直り、再び再開です。今回は双子セットで。

 

以下、感想です。  ※ネタバレ有

 

★ソラ

猫だったらどうしようかと思った。普通に人間でした。良かった良かった。函館天音は何が起こるが分からないとトーノの件で身に染みたので、いつどんでん返しがくるかとドキドキしてた。

ソラは常に無気力で、とりあえず生きるための最低限の事だけやってる子。気だるそうな話し方でこっちの事も本当に興味ないんだなっていう感じだったけれど、少しずつ心を開いてくれるのが嬉しかった。そして可愛い。ツンデレ?とはまた少し違うんだけど、後半になると気怠げな話し方の最後にちょいちょいキュンとするセリフ入れてくる所が憎い。

彼もまた一筋縄ではいかないというか、トーノとはまた違った問題を持っていて、幼い頃のトラウマから抜け出せなくて苦しんでいる子。両親を亡くした後、山で世捨て人の様な生活をしていた父方の兄に引き取られる。そこでは自然と共に暖かく育てられるものの、まさかのおじさん病死。それもソラが少し出かけている間で、戻ったら亡くなっているという、そりゃトラウマになるだろうなーて感じだった。うん、しょうがない。

その経験もあって必要以上に人と関わる事をしないんだけど、捨て猫(?)を飼おうとしたりすると無責任な事をするなと怒ったり、無くした携帯電話をみんなで買い戻す事を一番に提案してくれる実はちゃんと優しい子。

だんだん打ち解けてきて、一緒に過ごすのが当たり前になってきた日々の中、たまたまやってきたお祭りで離れ離れになってしまう2人。ここで突然行方不明になったももたのせいで過去のトラウマ勃発。一気に心を閉ざしてしまいます。もうね、ほんとごめん。浮かれてる場合じゃなかった。はぐれたくらいでとは思うものの、いかんせんタイミングが悪かった。心を開きかけてくれてた最中に傷をえぐってしまい罪悪感半端ない。それからパタリと心を閉ざしてしまうソラですが、例え別れることになったり、出会った事を悔いることがあったとしても出会った事には意味があり、共に過ごした幸せな時間には価値があるのだ、という事に気付いてようやくまた向き合ってくれます。

わかる、わかるよ…。死別って本当に辛くて辛くて、ただでさえ辛いのに、これからの人生でもう一度でもこんな思いをするのは考えるだけで耐えられないと思っちゃうんだよね。だけど出会わなかったら良かったとかそんな事を思うのではなくて、その時間を大切に思う事が出来るようになってよかった。そう思えるようになるのは、前を向きはじめた証だから。まだ悲しみの中にいるときは、そんな事すら考えられない暗闇なんだよね。ももたも忘れない様にしよう。

吹っ切れてからのソラは、それはもう可愛くて可愛くて。急にデレる訳ではないけども、さりげなく寄ってくる所が萌える…。ソファのシーンなんて可愛すぎか!!!告白のシーンもちゃんと好きって言ってくれた所がキュンキュンしました。エピローグも可愛すぎるし本当に幸せになってくれると嬉しい。

 

★ニア

双子の片割れ。コルダ3では写真部?報道部?に所属して色々と助けてくれた子ですね。コルダのファーストシーズンの友人は天羽ちゃんという至って普通のいい子だったので、初めて彼女に会った時は物凄く違和感があったけれど。長く付き合うにつれ彼女もまた一味違った魅力をもつ素敵な子だなと思った。彼女とアンサンブルが組めて嬉しい。というか前作は冬海ちゃんの声をやられていた方の様で、またまたびっくり。え、ほんと?冬海ちゃんはいい子だけどちょっとおどおどしすぎていたのでニアの方が断然好き。

そして彼女は今回のASでもよりミステリアス感が強くなってた。毎晩自分が星奏の生徒として過ごす夢を見ており、その中ではももたは沢山の人に囲まれてキラキラとリア充生活しているのに、自分はそんなに仲良くなれないまま少し離れた場所からそれを眺めている。今、こうして仲良くなれたからこそどちらが現実かわからなくなる、という、コルダ3の設定を匂わす感じだった。

ニアは元々感情を表に出すタイプではないから、そんな風に感じている事自体に少し驚きだったし、ももたと過ごしたコルダ3(無印)の世界=ニアの夢みたいな感じだったので、もしかしたらあの時はそう感じてたのかな?と思うと少し寂しかった。うちらすごく仲良かったからね!!コルダ3の時だって間違いなく大切な友達だと思ってたよ。まあニアの夢の世界は、実際のコルダ3とは似て非なるものなんだろうけど、あれだけ片方はちやほやされてるのに全く気にせず己の道を行く彼女はとても素敵でした。女友達ほんと大事。

天羽ちゃんみたいな典型的ないい子もいいけれど、彼女の様なミステリアスで個性的な友達も新鮮で良かったです!

 

全てが明らかにされた訳ではないから気になる所も多いけれど、この2人は過去に辛い別れを経験したり、今でも色々な物を背負っている。だけど前を向いて歩き出しているし、人には関心が薄そうでいて人の痛みが分かるいい子たち。そして受け入れてくれたらとても大切に思ってくれる。2人が喧嘩して言い合ってる所も似た者同士で息ピッタリで、ほんと可愛くて大好き。これからもよろしくね。